【3分でわかる】ローコード・ノーコードの違いは?活用事例13選!

「アプリを開発したいが、プログラミングができない」
「まずはコストをかけずに、MVP(必要最低限の機能を持ったプロダクト)をローンチしたい」

このような課題の解決手段として、ローコード・ノーコードが挙げられます。
しかし、ローコード/ノーコードツールでの開発に対して、「本当にきちんとしたアプリが作れるのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ローコード・ノーコードの違いに触れつつ、ローコード・ノーコードツールを使った活用事例を13個ご紹介していきます。

目次

ローコード開発とは?

ローコード開発とは、記述するコードの量をできるだけ減らして、短時間で行うアプリ開発手法です。

アプリケーションを作る際に必要な機能は、ツールとして用意されているため、ツールを組み合わせることで基本的なプログラミングが可能です。

実際の手順はパソコンの画面上で必要なツールを選び、組み合わせることでアプリやソフトを制作していきます。

一般的にコードを書く作業が少ないため、プログラミングに知見がない方でも扱いやすいでしょう。

また、ローコード開発の強みは細かな要求に対応できることです。細かな機能の組み込みやソースコードの書き足しなど自由度が高いため、幅広いアプリ開発に利用したい場合は、ローコード開発を使うと良いでしょう。

ローコード開発とノーコード開発との違いとは?

ローコード開発とは記述するコードの量をできるだけ減らして、短時間でアプリ開発を行う手法で、ノーコード開発とはコードを書かずにツールのみで開発を行う手法です。

主な違いはコードを書くのかどうかという点にあります。

ノーコード開発のメリットは、コードを書かないため、専門知識がなくとも誰でもアプリやソフトの制作が可能な点です。

ローコード開発とは違いコードを使えないため、細かな修正や調整ができないというデメリットがあります。

そのため、知識がなくてもアプリ開発ができるノーコード開発ですが、実際にアプリを作る際は作業時間を考慮してもプロに頼むのが良いでしょう。

ローコードアプリの事例5選

ここからは、ローコードアプリの事例について紹介します。

本記事では、5つの事例を紹介します。

  • 給付金申請システムの構築
  • 会員システムを構築
  • デジタル計測
  • デジタル市役所の構想実現に採用
  • 紙の押印を電子化

申請ワークフローの構築

1つ目は、I&H株式会社がローコード開発ツールの「intra-mart(イントラマート)」を利用し、店舗と本社のワークフローをデジタル化した事例です。

「intra-mart」とは、NTTドコモが提供するローコード系ツールで、国内約9,500社に導入されています。
「阪神調剤薬局」を展開するI&H株式会社では、各店舗からの申請をメールか郵送で行っていました。

そこで、「intra-mart」を導入し、メールや郵送物で管理していた申請をシステムで可視化することに成功し、企業内の情報共有も楽になり、漏れが発生することもなくなったようです。

参考:本社と調剤薬局550店舗をワークフローで繋ぎ、社内業務を一元化|intra-mart

会員システムを構築

2つ目は、みらいマーケティング株式会社が、ローコード開発ツール「SPIRAL(スパイラル)」を活用し、会員システムを構築した事例です。

機器メーカー系のクライアントから、WordPressを使って安全性の高い会員制サイトを作りたいという要望があり、「WP Member Login by SPIRAL」という公式プラグインのあるSPIRALを選定しました。

その結果、システム開発のためのエンジニアを擁していない同社においても、スピーディに会員機能を実装でき、3,000名以上が利用する会員サイトになったようです。

参考:SPIRAL×WordPress×MAによる会員サイト構築!
顧客が望むマーケティング施策を、セキュアなローコード開発環境でしっかり支援|SPIRAL

デジタル計測

3つ目は、ローコード開発ツールTULIPを活用し、デジタル計測を行った事例です。

従来、計測を行う場合は計測担当者が目視で確認し、紙に手入力するのが一般的でした。

ただ、この方法ではミスが起きる可能性があり、紙の管理も必要です。

そこで、ローコード開発ツールTULIPを利用することで計測時にデータが自動保存され、なにかエラーが起きていたら次の工程に進めないような設定が組み込まれています。

ローコード開発ツールを導入することで、人的ミスの削減、時間の短縮に繋がった事例です。

参考:事例からわかる、ローコード開発ツールを使った製造業DX

デジタル市役所の構想実現に採用

4つ目は、KARTEというツールを活用し、市民が知りたい情報をスムーズに見つけられるサービスを実現しました。

従来、奈良市役所には約12,000ページ分のコンテンツがあり、探したい情報を探せないという声が市民から挙がっていたようです。

また、ホームページを訪れる人の目的や年齢は異なるため、どのような方がどのような情報を知りたいのかが不透明な状態でした。

そこで、KARTEを利用することでホームページを閲覧した人の個人情報を特定することなく、行動の分析や施策の検証を行いました。

その結果、市民の方にとって分かりやすいホームページの実現に成功したという事例です。

参考:市民に信頼される最先端の行政サービスを。奈良市が目指すデジタル市役所構想とKARTE活用

紙の押印を電子化

5つ目は、ローコード開発ツールkintoneを導入し、紙の押印を電子化した事例です。

インスタント食品でも有名な日清食品グループでは従来、紙の決裁書にハンコをする文化が残っており、過去の書類の紛失や探す工程に時間がかかるなどの問題がありました。

そこで、ローコード開発ツールkintoneを導入することでデータや申請状況、書類の管理が容易になり、ペーパーレス化・生産性向上につなげたという事例です。

参考:日清食品グループ様の導入事例

ノーコードアプリの事例8選

ここまでローコードアプリの事例について紹介してきましたが、ここからはノーコードアプリの事例を紹介します。

本記事では、4種類のノーコード開発アプリの事例を2つずつ紹介していきます。

  • FlutterFlowを使った事例
  • Glideを使った事例
  • Bubbleを使った事例
  • Adaloを使った事例

ノーコードで作られたサイトやノーコードで作られたアプリ、日本語に対応した無料のアプリも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

FlutterFlowを使った事例2選

まずはFlutterFlowを使った事例を2つ紹介します。

  • FlutterFlowの事例(1)TAGALONG
  • FlutterFlowの事例(2)Kawenter

FlutterFlowとは、ノーコードツールでありながら、ローコードのように部分的にプログラミングすることもできるツールです。

また、従来の開発方式の10倍の速さで開発できるということでも有名です。

それでは、それぞれ解説していきます。

FlutterFlowの事例(1)TAGALONG

1つ目は、トレーニングアプリTAGALONGの事例です。

主に下記の機能があります。

  • 専門家のアドバイスを受けられる
  • 自分のレベルに合ったトレーニングが分かる
  • 予定のスケジュール管理

アプリ内のメッセージ機能を利用することで励まし合いながらトレーニングをできるため、トレーニングを始めてみたい方にはおすすめのアプリです。

また、最もパーソナライズされたトレーニングを行えるアプリとして、高い評価を受けています。

参考:TAGALONG

FlutterFlowの事例(2)Kawenter

2つ目は、旅行アプリKawenterです。

Kawenterは、数回クリックすることで電子ビザの申請が可能なアプリです。

主に以下の4つの機能があります。

  • 電子ビザとeTAの申請
  • 旅行要件の確認
  • 旅行保険への加入
  • 最寄りの大使館の検索

旅行をする際は、事前に色々調べることも多く、ビザの発行に時間がかかるケースも少なくありません。

Kawenterは面倒な手続きをしなくても電子ビザの発行ができます。

また、FlutterFlowを使った高品質なアプリを制作したい方LANDESTを利用してみましょう。

下記のリンクから無料お見積りや開発の相談をアプリ開発のプロにできるので、気軽にお問合せしてみてください。

参考:Kawenter

Gildeを使った事例2選

次に、Gldeアプリを使った事例を2つ紹介します。

  • Glideの事例(1)まいどるグルメコンシェルジュ
  • Glideの事例(2)図書管理

Glideとは2019年にアメリカで開発されたノーコードツールで、スプレッドシートから簡単にアプリ制作ができます

無料でも使えるツールなので、試しに利用してみるのも良いかもしれません。

それでは、それぞれ解説していきます。

Glideの事例(1)まいどるグルメコンシェルジュ

1つ目は、グルメアプリまいどるグルメコンシェルジュです。

個人のレストラン情報をまとめたアプリで、地図やキーワードなどからレストランの検索が可能です。

レストラン巡りが趣味だった制作者が、相手のニーズに合わせてレストランを提示するためのアプリとして作成した背景があります。

レストランの詳細ページから、制作者へのメッセージやチップの寄付ができます。

Glideを使ったアプリを上手くマネタイズしている事例です。

参考:まいどるグルメコンシェルジュ

Gildeの事例(2)図書管理

2つ目は、図書管理です。

その名の通り、図書の情報がまとめられたアプリです。

Google Apps Scriptというグーグルが提供している開発プラットフォームと連携しており、自分で入力することなく、図書情報が自動化されています。

ISBNという図書に必ず割り振られる電子コードを入力することで、自動的にGoogleスプレッドシートへ情報が記述され、アプリにも反映される仕組みになっています。

参考:図書管理

Bubbleを使った事例2選

続いて、Bubbleを使った事例を2つ紹介します。

  • Bubbleの事例(1)Beelango
  • Bubbleの事例(2)リモートHQ

Bubbleとは、ユーザー数が100万人を超えている代表的なノーコードツールです。

データベースやログイン機能の組み込みが可能で、大企業でも多く利用されています。

それでは、それぞれ解説していきます。

Bubbleの事例(1)Beelango

1つ目は、オンライン英会話アプリBeelangoです。

Beelangoには主に下記の機能があります。

  • リスニング
  • スピーキング
  • 読解
  • 文法
  • 発音
  • 語彙

英会話に必要な能力を網羅的に学習でき、自分のレベルに合わせたカリキュラムで個人学習を進められます

また、2020年に150万ドルの資金調達に成功したことで注目を集めており、アプリの改善や機能追加などの取り組みも進められています。

参考:Beelango

Bubbleの事例(2)リモートHQ

2つ目は、リモートワーク支援アプリリモートHQです。

リモートHQには主に下記の機能があります。

  • マネジメント
  • タイムトラッキング
  • コミュニケーション
  • 報告書作成

リモートワークに必要な機能を多く提供しており、主にスタートアップや中小企業を対象にしています。

2023年2月には、約2,000万ドルを超える資金調達を実施したことでも有名です。

参考:リモートHQ

Adaloを使った事例2選

最後に、Adaloを使った事例を2つ紹介します。

  • Adaloの事例(1)Union
  • Adaloの事例(2)Sabinuky

Adaloとは、Webアプリやネイティブアプリの制作に適したノーコードツールです。

ユーザーアカウントや通知などの機能の作成が可能で、アプリ制作初心者におすすめのツールだといえます。

Adaloの事例(1)Union

1つ目は、大学生限定SNSアプリUnionです。

現在参加大学数は300校ほどで、全国の大学生を対象になんでも質問できます

回答率は80%を越えており、単位や就活などグループを作成して、それぞれのキーワードに応じた交流も可能です。

また、学内掲示板の機能を利用すると、同じ大学の人との情報交換もできます。

参考:Union

Adaloの事例(2)Sabinuky

2つ目は、飲食店をシェアできるアプリSabinukyです。

友人と飲食店のシェアが可能で、他の人が書いたお店の評価を確認できるため、飲食店選びの参考にできます

訪問履歴も残るため、以前行ったがどこにあるか思い出せない時にもおすすめです。

また、飲食店のシェアだけでなくマップ機能もついているため、お気に入りのお店の近くにある店も表示されます。

参考:Sabinuky

ローコード開発の失敗事例とは?

ここまでローコード開発、ノーコード開発またその事例について紹介してきましたが失敗事例についても1つ紹介します。

ある会社で、ペーパーレス化と管理部門の業務効率化を目指してアプリ開発を始めました。

現場担当者は3つのローコードツールの中から一番使いやすいツールを選ぼうとしましたが、上司からライセンス費用の安いツールを使うように命令され、開発が始まりました。

アプリ開発は順調に終わったものの、機能の拡張性がないことが完成後に発覚し、業務効率化は実現できませんでした。

そのため、ローコードツールの導入を検討している場合は、時間とコストを無駄にしないためにも目的を明確にしてから選ぶようにしましょう

まとめ

この記事では、ローコード開発やノーコード開発との違いや事例について解説しました。

ローコード開発には、申請、会員システムの構築や紙の押印を電子化するなどの事例があります。

プログラミングの知見がない方でもアプリ開発ができるノーコード開発ですが、アプリ自体の要件定義や画面設計、UI・UXなど、考えるべき要素は山積みです。

一般消費者向けにリリースするようなアプリや、toB向けにSaaSのようなビジネスモデルで事業展開をしていきたいと思っている企業は、アプリ開発を行っている会社に依頼するのがおすすめです。

LANDESTでは、FlutterFlowとFlutterを用いた高品質なアプリを開発しています。

無料お見積りや開発の相談も行っているため、
アプリ制作に興味のある方は下記のリンクから必要事項を記入して、お問合せください。

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